プログラミング演習Ⅲ(2023)

【WPF練習13】図形描画と定期処理(3/7)

プロジェクトタイプC# WPFアプリケーション※
プロジェクト名T10a
ソリューション名PET10
ターゲットフレームワーク.NET 6.0 (長期的なサポート)

※ 「WPFアプリ(.NET Framework)」ではないので注意せよ!

注意
  • 本ページの作業内容は 前のページまでの続き になっていることに注意せよ.
    • 先に前のページまでをすべて読み,指示されている作業を済ませてから本ページを読むこと.
    • プロジェクトの作成作業については準備を参照せよ.

13-3. 図形描画のための部品

WPFで図形描画を行うために使用できる部品として_に示す部品がある.

図形描画のための部品
図形の種類部品(クラス)名備考
円(楕円)Ellipse(えりぷす)幅と高さで定義する楕円(幅と高さが同じなら円となる)
四角形Rectangle(れくとあんぐる)幅とと高さで定義する四角形
線分Line(らいん)始点と終点で定義する線分
ポリライン(線分群)Polyline(ぽりらいん)複数の線分を連続的に接続した図形
多角形Polygon(ぽりごん)任意の数/位置の頂点で構成される多角形
パス(任意図形)Path(ぱす)線や曲線,またその他の図形をまとめることができる図形

これらはすべてShape(しぇいぷ)クラス (System.Windows.Shapes名前空間)の派生クラスでありいくつかの共通プロパティを備えている.ここでは_に示す プロパティを覚えておこう.

図形部品の共通プロパティ(一部)
名前備考
.Fill(ふぃる)プロパティ色(Brush)図形の内側の塗りつぶし色
.Stroke(すとろーく)プロパティ色(Brush)図形の境界線の色
.StrokeThickness(すとろーく・しっくねす)プロパティ実数(double)図形の境界線の太さ

これらはボタンやラベルなどと同様にGridStackPanelといった部品に配置することができる. これらのうちいくつかの部品を実際に画面上に配置してみよう.今回は_に示すように Grid上にここでは楕円,四角形,線分,多角形を一つずつ配置する. 名前はそれぞれellipse1rectangel1line1polygon1である.

ウィンドウのレイアウト

ではMainWindow.xaml_に示す内容を追記しよう.

MainWindow.xamlの追記内容
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<Window x:Class="T10a.MainWindow"
        xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
        xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
        xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008"
        xmlns:mc="http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006"
        xmlns:local="clr-namespace:T10a"
        mc:Ignorable="d"
        Title="MainWindow" Height="600" Width="600" Background="#F0F0F0">
    <Grid>
        <Grid.RowDefinitions>
            <RowDefinition Height="*"></RowDefinition>
            <RowDefinition Height="*"></RowDefinition>
        </Grid.RowDefinitions>

        <Grid.ColumnDefinitions>
            <ColumnDefinition Width="*"></ColumnDefinition>
            <ColumnDefinition Width="*"></ColumnDefinition>
        </Grid.ColumnDefinitions>

        <!-- 楕円(名前: ellipse1) -->
        <Ellipse x:Name="ellipse1" Grid.Row="0" Grid.Column="0"
                 Width="100" Height="100" 
                 Stroke="Black" Fill="Red"></Ellipse>

        <!-- 四角形(名前: rectangle1) -->
        <Rectangle x:Name="rectangle1" Grid.Row="0" Grid.Column="1"
                   Width="200" Height="120"
                   Stroke="Black" Fill="Blue"></Rectangle>

        <!-- 線分(名前: line1) -->
        <Line x:Name="line1" Grid.Row="1" Grid.Column="0"
              X1="100" Y1="60" X2="200" Y2="200"
              Stroke="Green" StrokeThickness="5"></Line>

        <!-- 多角形(名前: polygon1) -->
        <Polygon x:Name="polygon1" Grid.Row="1" Grid.Column="1"
                 Stroke="Black" Fill="Magenta">
            <Polygon.Points>
                <Point X="195.11" Y="69.10" />
                <Point X="136.33" Y="111.80" />
                <Point X="158.78" Y="180.90" />
                <Point X="100.00" Y="138.20" />
                <Point X="41.22"  Y="180.90" />
                <Point X="63.67"  Y="111.80" />
                <Point X="4.89"   Y="69.10" />
                <Point X="77.55"  Y="69.10" />
                <Point X="100.00" Y="0.00" />
                <Point X="122.45" Y="69.10" />
            </Polygon.Points>
        </Polygon>
                   
    </Grid>
</Window>

ここまで書けたらデザイナを表示するかアプリを起動して表示内容を確認してみよう. _に示すようにウィンドウに円,四角形,線分,多角形(星形)が表示されていることが分かるだろう. このようにして図形を表示することが可能だが,図形はGridなどでレイアウトするよりも, 画面の左上からの絶対位置に配置する といった使い方の方が一般的である. 次節ではそのような配置のための部品の使い方を学ぶ.

作業結果
Last updated on 2024-01-09
Published on 2024-01-09

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