Gitの理解(4/13)
11a-4. Gitの練習内容の概要とGitの用語
本節では,Gitがどのようなものであるかを理解するため,実際にgitコマンドを使用してどのようなことができるのかを簡単に体験する. なお,以降の自由製作の作業はここで紹介するコマンドラインを直接使った方法ではなくGUIフロントエンドを通じた利用となる. そのため git コマンドを無理に覚える必要はない. 本節の目的は git を用いたバージョン管理の手順や概念を,演習を通じて理解することである .git コマンドの詳細について興味がある者は無償のGit解説書が 無償で公開されているので一読してみるとよいだろう.
前項までに説明した通り,Gitを用いると設定したフォルダ内のファイルの内容をセーブしたり,特定のセーブポイントに戻ったりといった 操作をすることができる.今回は_に示す,3つのファイルを含むフォルダに対して,_に示す6ステップの 操作を試みる.
行う作業の概要は以下である.
- ① フォルダを Git による管理対象に設定する.
- ② 3つのファイル( file1.txt , file2.txt , file3.txt )を追加して セーブ する( セーブポイントA ).
- ③ file1.txt と file2.txt の内容を変更して セーブ する( セーブポイントB ).
- ④ ためにしここからセーブポイントAをロードする.
- ⑤ 最新の状態に戻る.
- ⑤ file3.txt を変更する.
- ⑥ 変更を破棄してセーブポイントBをロードする.
さて実際に作業を行う前にいくつかの用語を覚えよう.↑のリストでは分かりやすさのため「管理対象のフォルダ」とか「セーブする」「セーブポイント」「ロードする」といった 言葉を使ったがここでGitにおける正式な用語を覚えよう.
- リポジトリ
- Gitの管理対象のフォルダのこと.
- コミット (する)
- リポジトリ内の特定の時点のファイル構成/内容を保存すること(≒セーブする).
- リビジョン
- 各コミットで保存されたファイル構成/内容のこと(≒セーブポイント).
- チェックアウト(する)
- リポジトリ全体または一部を特定のリビジョンのファイル構成/内容にすること(≒ロードする).