Gitの理解(7/13)
11a-7. Git演習 - ファイルの追加とコミット
次に②の作業を行う.このリポジトリは現在は空の状態なので,これにいくつかのファイルを追加してセーブポイントを作る,
つまりコミットを行う.
まずはフォルダ内に file1.txt , file2.txt , file3.txt というテキストファイルを作成し適当な内容を書き込んで保存しよう(_).
作成したらWindowsTerminalに戻ってls
コマンドを実行しよう.作成した3つのファイルが表示されるはずである(_).
また,file1.txt , file2.txt , file3.txt の各ファイルに対して
Get-Content -Encoding UTF8
を実行して,編集したファイル内容が反映されていることを確認しておこう(_).ファイル名
それでは現在のリポジトリの状態を確認しておこう.git status
コマンドを実行すると現在のリポジトリの状態,つまり
どのファイルが変更されたとか,ファイルが新規に見つかったとか削除されたといった情報を確認することができる.
git status
を実行すると_のように表示されるはずである.Untracked files
(非追跡中のファイル)と表示されているが,
先ほど作成した3つのファイルはリポジトリ内には存在するが バージョン追跡の対象のファイルにはなっていない ということに注意する必要がある.
Gitでは(他のバージョン管理システムでも同様であるが),リポジトリ内にファイルを追加するには明示的な操作が必要である.
Gitでリポジトリにファイルを追加するにはgit add
を実行する.ここでは
file1.txt , file2.txt , file3.txt それぞれに対してこのコマンドを実行しよう(_).
コマンドを入力する際,ファイル名に関しては途中まで入力したのちタブキーを押せば補完されるので活用しよう .
また, 実行済みのコマンド履歴はキーボードの↑↓キーで呼び出すことが可能である.いちいちコマンドを打ち直さずとも履歴をたどって(場合によってはコマンドの内容を編集して)実行することができるためこれも覚えておこう .
実行したらファイルの相対パス
git status
コマンドを実行してリポジトリの状態を確認しよう.Changes to be committed:
と表示されているが,これは次のコミット(≒セーブ)には
3つのnew file
(新しいファイル)が含められる予定だよ,ということを示している(_).
実際にセーブデータを保存する,つまりコミットを行ってみよう.このためにはgit commit
コマンドを実行する.
このコマンドを実行するとテキストエディタが開いてメッセージの入力が求められる(_).
Gitではコミットの際には,どのような変更を行ったかを表す簡単な一行程度のメッセージを書く必要がある.
開いたテキストファイルに書かれている通り,このファイルでは#
で始まる行は無視される.何も入力せずに
閉じてもコミットはできないので,1行目に適当なメッセージを入力して保存して閉じよう.
すると_のように表示される.これによってセーブデータが作られた .
なおGitではセーブデータのこと自体をコミット,あるいはチェンジセットといった用語で呼ぶ.
各々のコミットを行った時点の内容のことをリビジョン(≒版)とよぶが,そのリポジトリのすべてのリビジョンのリストは
git log
コマンドで確認することができる(_).
これでいかなる時点でもこのリビジョンの状態に戻ってくることが可能である.なおcommit: ...
の部分の数値は
コミットの実行毎に異なる値となるため_と全く同じにはならないことを注記しておく.