Gitの理解(10/13)

11a-10. 幕間 - ブランチについて

なおGitには ブランチ という概念があるのでここで簡単に説明しておこう．Gitのようなバージョン管理システムを用いれば リポジトリを過去のどこかの状態に戻すことができるが，それはとりもなおさず 過去のどこかのバージョンから変更履歴が枝分かれしうる ことを意味している． たとえば，現在はgit checkoutコマンドによって②の時点にリビジョンに戻った状態であるが，ここからファイルに変更を加えて コミットする，といったことも可能である(_)．このような，リポジトリが作られてから現在の状態に至るまでの 一連の変更履歴の組をブランチと呼ぶ．③の時点までに操作していたブランチはmasterという名前のブランチであり， 現在は作業用の一時的なブランチに切り替わった状態となっている．

git checkoutコマンドを実行した際に_のように注意書きが表示されているはずであるが， 前述した通りこれは現在は作業用の一時的なブランチにいることを示している．

Note: switching to '756bd'.

You are in 'detached HEAD' state. You can look around, make expelimental changes and commit them, and you can discard any commits you make in this state without impacting any branches by switching back to a branch.

If you want to create a new branch to retain commits you create, you may do so(now or later) by using -c with the switch command. Example:

switch —c <new—branch—name>

Or undo this operation with:

git switch -

Turn off this advice by setting config variable advice.detachedHead to false

HEAD is now at 756bdb7 リポジトリを作成しファイルを追加した

前半を訳すなら「デタッチドヘッド状態になりました．ファイルを閲覧したり，実験的な変更を行ってコミットする ことができます．この状態において行ったいかなるコミットも，他のブランチに影響を与えることなく別のブランチに 切り替えることによって破棄することが可能です．」といったところだろう．

Gitのブランチの概念は少し複雑になるためここでは簡単な説明にとどめるが，いまはブランチという概念があることを理解しておこう．